2012年1月9日月曜日

少年のように 川久保玲さん

年齢のことから書くつもりはなかったんですが、
川久保玲さん、1942年生まれです。


お正月あけのこの3連休、土曜日の朝日新聞朝刊の川久保玲さんのインタビュー記事があまりに心に引っかかっていたので、自分の中で整理する意味でもブログにまとめておこうと新聞記事を読み返し始めて、最初の年齢のところで驚いてしまいました。


自分より15歳年上なのは納得しましたが、
もうすぐ70歳というのは本当にびっくり!
いつまでも”少年のような”かたです。
コムデギャルソン、”少年のように”というデザイナーズブランドは、1970年代から1980年代にかけて、わたしの趣味とは少し方向が違いましたが、そのまがうことなき新しさとオリジナルが燦然と輝いていました。シーズンのコンセプトのお気に入りの商品は、あこがれと敬意を持って購入し、大事に着用してきました。ほとんど買わなく着なくなった今でも、何十年前のコートやストール、ファー衿のカットソーなど、タンスの中に大切に置いてあります。


わたしも同じ時代を追いかけて、ファッションの世界の片隅で生きてきたつもりです。去年は一身上の都合で自分のキャリアが途絶えてしまうような出来事もありましたが、次の生き方もやはりファッションを選ぼうとしていたところでした。


”作り手が世界を相手に一生懸命に頑張って発表し、それを誰かが来たり見たりすることで何かを感じて、その輪が広がって行けばいい。新しいというだけでうきうきして、そこから出発できる、ファッションとはそういうものです。”


”トップモードの服でなくても、Tシャツ姿でも「この人は何かもっているな」という雰囲気をかもしだしています。本人の中身が新しければ、着ているものも新しく見える。ファッションとは、それを来ている人の中身も含めたものなのです。”


”新しいことイコール自由、自由イコール前に進むこと。一歩前に進めば、物事はかなり解決できるものですよ。”


時代が変わって、強いもの、新しいものも求める気分でなくなってきて、環境意識が高まり、大量消費への疑問が広がっています。そしてわたしたちは、去年の日本に起きた災害の、身をえぐられるような傷跡をリペアしていかなくてはいけません。


最新コレクションで、パワフルで優しいドレスを多く発表された川久保さん。
彼女の言葉が力をくれました。


”ファッションにはなお、人を前向きにさせて、何か新しいことに挑戦させるきっかけになる力があると信じています”!!!



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